●換水

熱帯魚飼育や水草育成において避けては通れない換水。「定期的な換水」や「頻繁な換水」を誰にでも安易にすすめるお節介屋さんの多さは今も昔も変わりません。
換水のし過ぎによるpH値上昇に起因する失敗が、南米小型カラシン、ドワーフシクリッド、東南アジア西アフリカ小型コイ科魚 等の弱酸性の水を好むいわゆる「小型美魚」の飼育の場において非常に目立ちます。
「ちゃんと換水しているのだけれど・・・」失敗時の言い訳にした経験はありませんか?換水が必ず良い結果につながると思っているようでは進歩がありません。飼育魚種によっては換水が環境悪化につながる事も多々あるのです。
「○日に一回の定期的な換水をしてください」いった経験、いわれた経験はありませんか?根拠のあいまいな換水ペースの押し付けによって、押し付けられた人は迷惑なだけ、押し付けた人は信用を失うだけ、結局何も残りません。


1.アンモニアの上昇による水質悪化を改善する為
2.亜硝酸の上昇による水質悪化を改善する為
3.二酸化炭素の確保の為
4.飼育水の富栄養化を防ぐ為
5.硝酸蓄積を抑える為
6.総硬度上昇を抑える為
7.導電率の上昇を抑える為
8.pHを上昇させる為

9.老廃物や沈殿物を物理的に除去する為

これらが換水の目的として耳にする主なところでしょう。


1.2.は水槽設置直後の水作り過程でのみ要求される事です。それ以外で1.2.を目的として換水するようでは飼育環境の根本的な見直しが必要です。

3.を主張する暇人は遊びにも行かずに毎日セッセと励んでください。これを主張し推奨するショップが本当に存在する事を聞いた時は笑いました。同じプロとして言わせていただくと、他人を巻き込まないで自分自身だけで密かに楽しんでください。そしてその考えが恥ずかしいという事に早く気がついてください。

4.富栄養化を防ぐ為に換水して、水草に必要と称した肥料を添加する。余った何を取り除いて足りない何を添加しているのかを正しく把握できていれば良いのですが、そうでない場合は無駄な手間と出費を強いられるだけかもしれません。

5.6.7.は結構説得力がありますが、有害とされている硝酸や総硬度の上昇と上限についての具体的な数値の出所や根拠が非常にあいまいで、上限について語る人はいてもその根拠を示せないというのが現状です。導電率についてもその言葉をやたらと連呼するだけで導電率の上昇原因の把握すらできていないケースも珍しくありません。
5.6.7.のいずれにしても「なぜ上昇するのか?」「上昇するとどうなるか?」を正しく把握する事ができなければ正しい換水には結び付けられません。

総硬度が0ではない一般的な水道水を飼育原水に使用した場合、8.9.の組み合わせで換水を行う場合が多いでしょう。
ただし水質変化の理由を正しく把握した上で行わないと、飼育対象の生物に悪影響を及ぼす事もありますのでご注意ください。


おしまいに、
・グッピーのような換水によるpH上昇が害になりにくい魚の専門家
・頻繁な換水なくしては水質管理ができない一部のディスカス専門家
・CO2の強制添加と頻繁な換水が大好きなネイチャーアクアリウム専門家

このようなWebや専門?誌上で得意げに語る一家言ありそうな人達の換水話を鵜呑みにして安易に真似するのはやめましょう。換水が吉と出るか凶と出るかは飼育する魚やその飼育法によって異なるのものなのですから・・・


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